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【福岡市】西日本シティ銀行本店 再開発計画

再開発

博多駅の博多口を出て目の前に存在するのは、九州にある地銀の一翼を担う「西日本シティ銀行」の本店ビルの跡地。
インドから運ばれたオレンジ色の砂岩をふんだんに使い、博多のシンボルでもあった同地の本店ビルは解体され、再開発計画が着々と進行しています。

2023年11月17日、再開発を担う福岡地所と西日本シティ銀行は起工式を執り行い、長らく解体工事が行われていた本社跡地で開発がスタートされました。

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旧西日本シティ銀行本社ビル

photoACより

再開発ビル(名称未定)

福岡地所HP:西日本シティ銀行本店本館建替えプロジェクトの概要についてより抜粋
敷地面積: 約5,230㎡
建築面積: 約5,083㎡
延床面積: 旧ビル約26,000㎡ → 約75,678㎡
階数: 旧ビル地上12階, 地下2階 → 地上14階, 地下4階
用途: 銀行、事務所、店舗、駐車場等
構造: S造、一部RC造、一部SRC造
耐震性能: 免震構造
着工: 2023年11月1日
竣工: 2026年1月頃(予定)
事業主: 特定目的会社 Walk(福岡地所・西日本シティ銀行)

旧ビルと比較して約3倍の延床面積を持つ巨大なビルに生まれ変わります。
昔のビルは特徴的なデザインをしており、容積よりもデザイン性を重視していたのがわかりますが、今回のパースを見ると、容積をフルに活用して最大限巨大化させた近代的なデザインとなっています。

福岡市の進める「都心の森1万本プロジェクト」の主旨を踏まえ、柱や壁面に緑や木材をふんだんに利用しているのが特徴的です。

博多駅前の交差点に面する、最も人流がある通り沿いは「コネクティッドコア」と呼ばれる大規模立体広場として整備される予定です。小規模なイベントスペースをもち、博多駅前広場とともに博多エリアの賑わいを創出します。
博多エリアの再開発プロジェクト「博多コネクティッド」のメイン事業として名前を継承していることも窺えます。

前述の「都心の森1万本プロジェクト」に合わせた緑をふんだんに利用した低層部は、従来の無機質なビルではなく都心に華やかさを感じさせます。
大通りに面している低層部には商業施設のようなイメージ画像になっており、西日本シティ銀行の本店機能と合わせてまとまった規模の商業施設としての役割を持ち合わせた建物になることが期待されます。

地下には、著名な音楽家が室内楽コンサートを開催できる音響性能を備えた、セミナー、説明会、会議のような多用途に利用できる約400人規模の地下ホールが設置される予定です。
MICEが多い福岡市において、町の中心部にこのような施設が併設されることで、さらに博多エリアの集客性が上がることにつながるでしょう。

福岡市手動の「Fukuoka Art Next」への取り組みにも寄与しており、建物の敷地内にはアートの設置が計画されているようです。
最近福岡の工事現場の防音壁面に多くのアートが描かれているのはこの活動の一環のようです。

総括

天神ビッグバン」と比較すると地味であるものの、「博多コネクティッド」もスターレーン跡地やコネクトスクエア博多、都ホテルなど大規模な開発が目白押しで今後に注目したいです。
西日本シティ銀行の再開発は、「本店別館ビル」「事務所本部ビル」の二期計画なので、こちらのビルが開発完了した後も同社の動きには目が離せません。

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