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【福岡市】イムズ跡地再開発事業「(仮称)天神 1-7 計画」

再開発

天神ビッグバンの目玉事業の一つ、イムズ跡地の再開発概要が8月30日に発表されました。
今回は新たな天神のランドマーク「(仮称)天神 1-7 計画」を紹介します。

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アクセス

福岡市中央区の天神に通る渡辺通り沿いにあった商業施設「イムズ」の跡地に建設されます。
天神地下街に接続しており、地下鉄からのアクセスも良く福岡の一等地の再開発になります。

北側には再開発中の福岡ビル跡地、北東側には竣工済の天神ビジネスセンタービルや再開発予定地であるメディアモール天神(MMT)跡地など多くの再開発ビルに隣接し、エリア全体が新しく生まれ変わる予定です。

建物概要

計画概要

事業名:(仮称)天神 1-7 計画
敷地面積: 約4,640㎡
建築面積: 約3,930㎡
延床面積: 約74,020㎡
高さ: 約91m
階数: 地上20階、地下4階、塔屋1階
構造: 地上-鉄骨造、地下-鉄骨鉄筋コンクリート造
用途: 事務所、ホテル、店舗、駐車場
着工:2023年 7月 (予定)
竣工: 2026年 3月 (予定)
事業主: 三菱地所株式会社
設計主: 株式会社三菱地所設計

長らく発表されなかったイムズの再開発ビル概要が発表されました!
外観はこの上なく良質で、九州産材のCLTパネル(木質材料)と植栽が全面に配置されます。
下部が細くなっておりV字柱によって上層部が支えられているような外観をしています。低層階が細くなっている分広々とした歩行者空間が設けられており、天神の街を華やかにするようです。

開発地に天神愛眼ビルが再開発されないため規模が縮小されてしまうのではないかと考えていましたが、天神愛眼ビルを囲うようにして建物が配置されており、建築面積を目一杯利用している印象を受けます。

天神ビッグバンの要件の一つであるデザイン性に富んだ建築物になっており、新たな天神のランドマークになることが期待されます!

用途概要

さて、用途概要ですが他の再開発ビルと大きな差はなく、低層階に商業施設、中層階にオフィス、高層階にホテルが入居するようです。
元々が全フロア商業施設であったため、商業施設が抑えられていることはかなり残念です。
九州最大の商業エリアである天神地区の商業が少し衰退してしまいそうです。現在のところホテル運営者は公表されていません。

地下2階から2階までが商業フロアとされており、天神地下街の利便性がますます増加しそうですね。

イムズとの比較

解体中のイムズビル
延床面積: 44,863.24㎡ -> 約74,020㎡
階数:地下4階、地上14階 -> 地下4階、地上20階
高さ:66.25m -> 約91m

高さ制限が緩和されての再開発なので、延床面積がかなり増床されています。
天神ビッグバンボーナスでの高さ制限が80m〜96mであったことを考えると、ほぼ限界まで高層化していることになります。天神の潜在力の高さが表れていますね!

終わりに

天神ビッグバンの続報が久しぶりに発表され、洗練されたデザインのビルに落ち着いたことは安心しました。しかし、商業ビルがオフィスビルに代わることで天神という街の意義が少しずつ変わってきているという印象です。
2040年頃には人口が減少に転じると予測されている福岡市で現在の規模の商業施設を維持するためには海外からの観光客の呼び込みなども必要不可欠な要素です。どのようなホテルが入るかはわかりませんが、ハイグレードホテルの誘致を望みます。

参考資料

三菱地所株式会社:「(仮称)天神 1-7 計画」始動
https://www.mec.co.jp/j/news/archives/mec220830_tenjinshido.pdf

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