スポンサーリンク

熊本市電延伸(自衛隊ルート)の実現可能性は?電停予定地の周辺人口調査

Uncategorized
スポンサーリンク

熊本市電延伸計画

平成27年、熊本市電の延伸計画として「東部方面」「田崎方面」「南熊本駅方面」の3方面から5ルート(産業道路ルート、自衛隊ルート、沼山津ルート、田崎ルート、 南熊本駅ルート)を選定して事業性の検討が行われました。

検討の結果、「自衛隊ルート」「南熊本駅ルート」の2ルートの事業性が高く評価され、平成28年に行われたルート精査を経て、市電延伸は「自衛隊ルート」の検討が優先的に行われることが決まりました。

延伸計画再開と目的

この熊本市電延伸計画は、2020年度に流行したコロナウイルスの影響で一時計画は中断されていました。
しかし、コロナウイルスの収束や全国的にみても酷い熊本市の渋滞状況などを鑑み、2029年度開業を目標とした延伸計画の再会の兆しとして、令和5年度6月の予算案で【市電路線延伸調査関係経費】が計上されました。

主な目的として渋滞緩和や市電車両基地の東部移転、健軍町電停における混雑緩和が考えられています。この地区は集合住宅の密集地であるとともに、陸上自衛隊西部方面総監部がある「建軍駐屯地」や市民病院、警察署や消防署などの公共機関が密集する業務地区となっており、多くの利用者が見込まれます。

延伸部分

延伸部分は、現在の終点である健軍町電停から「東野一丁目交差点」を北に曲がり新市民病院までの約1.5kmの区間です。

今回はこの走行ルート2に「東野一丁目」「第二高校前」「東警察署前」「熊本市民病院前」の4電停を想定して、周辺500mの人口・従業者数を比較してみます。

電停周辺統計(500m)

通町筋〜健軍町と新駅4電停(想定)の統計情報です。
乗降客数を見ると、繁華街中心部の「通町筋」・「水道町」、JR豊肥本線の乗り換え駅「水前寺駅前」、終点の「健軍町」に乗降客が集中しています。

この4電停を抜かした12駅の乗降客数と従業員数の平均と、新駅周辺の平均が以下の表です

500m人口500m従業者数
12駅平均62403935
新駅平均59872891
Japan-GeoInfo-Explorerを利用して国勢調査(2020)と経済センサス(2016)の統計情報とを取得しています。 https://japanesecitylikers.com/?p=1893

熊本市民病院前周辺の人口が少ないため多少他の駅の平均を下回りますが、範囲の約半分を健軍駐屯地となっている影響が大きく、終点となるため周辺人口以上の乗降客は見込めると考えられます。

終点ではなくなる健軍町の利用者は減少すると予想されますが、公共機関も多く人口も比較的集積した地域であるため、かなり現実的なルートであるでしょう。

今後TSMCの進出などで盛り上がるであろう豊肥本線「南熊本駅」と接続する南熊本ルートも、中心地に近い鉄道空白地帯を通るため優先的に進めてもらいたいのが個人的な意見です。

広告

この記事は、当ブログ運営者が作成したiOSアプリ「Japan-GeoInfo-Explorer」を利用して統計情報を取得して作成しています。
Apple Storeにリリースしています。下記のリンクからダウンロードできます。

‎Connecting to App Store
‎Connecting to Apple Music.

コメント

タイトルとURLをコピーしました