みなさんが、一度は考えたことがあるであろうこの話題。
結構どこのサイトでもこの話題で揉めている印象があります。
先に結論から話すと、基準なんか十人十色で当たり前です。
その人が、高層ビルが沢山ある都市に行くと「都会だ!」と思うのならその人にとって高層ビルが沢山ある都市は間違いなく都会でしょう。
経済規模や地価・人口密度など、統計的に優れた都市が一番都会だと思う人もいるでしょう。
3大都市圏だけが都会、5大都市圏・7大都市圏・首都圏だけ、様々な基準があります。
生まれた土地が田舎なら、地方の県庁所在地レベルの都市でも大都会に見えるかもしれません。
そこで、今回は一般的に言われている基準をもとにするならどこが都会になるのかを考えていこうと思います。
1. 東京に近い都市が都会
やはり日本の、いや、世界で一番の大都市とも言われる我らが首都・東京
東京が日本一都会なのは当たり前として、そんなTHE LARGEST CITY TOKYOに近ければ近いほど都会であるという理論。
たまに見ますよね。恐らく東京や周辺都市に住む方の意見でしょう。
この意見はそのまま東京への移動手段の有無や、距離の近さが都会の基準になります。
また、この理論を使う人々は、大阪に近い都市も同様の理由で比較的都会と思う傾向がありそうです。
それらを加味して考えると、
- S 東京
- A 神奈川 埼玉 千葉
- B その他関東 京阪神 愛知
- C その他関西 静岡 仙台 福岡 札幌 広島 長野
- D ・・・
上のようになるかと思います。
まぁ、この考え方も一理あると思いますが、正直元も子もないのであまり好きではないです。
2.東京と大阪以外は田舎
これも世界都市東京・大阪が最強であるという意見ですね。
圧倒的な東京と、日本の第二都市大阪は、やはり誰が見ても都会です。
この二都市(都市圏)とその他都市圏との規模が離れすぎており、東京と大阪/それ以外で線引きする人もかなりいるでしょう。
実際に下記のように(出典:Wikipedia)
- 東京都市圏 :36,110,867人(37,982,810人)
- 大阪都市圏 :11,951,245人(19,169,589人)
- 名古屋都市圏:5,772,635人(9,347,679人)
- 福岡都市圏 :2,678,568人(5,538,984人)
- 札幌都市圏 :2,351,852人(2,618,213人)
国交省定義の都市圏(左)でも、総務省定義の都市圏(右)でも、東京と大阪は圧倒的です。
当然ですが、この意見では、一都三県と京阪神が都会であり、
それに準じて名古屋・福岡・札幌、、と考えている人が多いのではないでしょうか。
3.3大都市・都市圏が都会
恐らく最もポピュラーな意見かもしれません。
日本の三大都市「東京」「大阪」「名古屋」が最も都会であるという考え方です。
この三都市は、経済や人口、高層ビル、繁華街の規模など、さまざまな指標を用いた基準でも外れることはほとんどなく、3大都市圏に至っては、日本人の約半数がこの3大都市圏に住むといわれているため、支持が得やすいのも当然です。
さらに、横浜や神戸、京都など、3大都市圏の代表都市以外にも、かなり規模の大きい都市も控えており、特に横浜は、ベッドタウンという性質を持ちながら、圧倒的人口数で名古屋と3大都市の一角を争う意見まで見受けられます。
さすが首都圏というところ。
諸説あると思いますが、下のような格付けをする方が多いような気がしています。
- S 東京
- A 大阪
- B 名古屋 横浜
- C 神戸 京都 (福岡 札幌)
- D 埼玉 千葉 (広島 仙台)
- ・・・
2大都市はめったに違う意見が出てくることはありませんが、3大都市は名古屋と横浜で争うことがよく見られますね。
個人的には中枢機能を重視してしまうので、圧倒的に名古屋が都会と考える派ですが、皆さんはいかがでしょうか?
記事が長くなりそうなので、(2)に続きます。
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コメント
私の感覚としては「3大都市・都市圏が都会」という感覚に近いのですが三大都市(特別区、大阪市、名古屋市)だけでは範囲が狭すぎると感じますし逆に三大都市圏(総務省定義の関東大都市圏、近畿大都市圏、中京大都市圏)では範囲が余りにも広すぎると感じるので東京都市圏、大阪都市圏、名古屋都市圏、京都都市圏、神戸都市圏の各都市雇用圏に含まれる市区町村が都会でそれ以外は田舎だと考えています。都会の基準は主に所得、雇用、教育研究機関、交通網等が充実しているかどうかだと思います。そしてこれら五都市雇用市圏はそれらの要素で福岡都市圏含む他都市圏を圧倒しています。例えばこの中で最小規模の神戸都市圏は人口では福岡都市圏より少ないですが神戸市の平均所得は福岡市より高いです。また神戸都市圏には神戸市より所得水準が高い芦屋市、西宮市、宝塚市も含まれますが福岡市は福岡都市圏で最も所得水準が高い自治体です。さらに雇用では神戸市にはシスメックス、神戸製鋼、川崎重工、アシックス、住友ゴム、トーカロ、P&G、ネスレなど国際的ビジネスを展開する大手が立地していますが福岡市に本社を置く大手は七社会など地域内事業を行う企業に限られます。福岡都市圏が都会に昇格するには所得水準、企業立地に相当なテコ入れが必要です。京都都市圏、神戸都市圏と肩を並べるには都市雇用圏内に平均所得400万円以上の自治体×1とグローバル企業本社×5が最低でも必要だと思います。因みに田舎の中で最も「都会」に近い要素を持っているのは福岡でも札幌でもなくつくば都市圏だと考えます。人口は約80万人台と小規模ですがつくば市の平均所得は427万円でありこれは福岡市379万円、札幌市340万円はおろか名古屋市425万円、さいたま市423万円、千葉市397万円、京都市387万円、神戸市387万円等を上回る水準であり、横浜市436万円、川崎市435万円を除く全ての政令指定都市よりも高くなっています。また雇用面では民間企業ではありませんがKEK、NIMS等の研究機関の本部がつくば市に置かれています。ただし現状では都市圏内の交通網が余りにも貧弱なので都会とは呼べません。最低でもつくば-土浦-茨城空港間の鉄道敷設は必須だと思います。つくばから土浦方面へのTX延伸を県は検討している様ですが実現は2050年頃目標とだいぶ先の話になりそうです。