ここ数年、福岡市の勢いはすごいものがありますよね!
在京局のテレビ番組でも幾度となく福岡特集が組まれたり、「人口増加率が最も高く若者も多い」そんな話もよく耳にすると思います。
この記事は2回に分けて、
第1回は福岡に約20年、また佐賀・兵庫に住んでいた筆者の経験からから福岡の良さをご紹介し、
第2回はデータを用いて福岡の良さを紹介します!
福岡に住むことで福岡の良さを実感できますが、一度外に出て生活することでより福岡の良さ、強みを実感してきました。
他県と比較した福岡の良さを語っていこうと思います。
人口密度がちょうどいい
福岡は人口・商業のバランスがとてもいい!
東京や大阪に行くと、新宿駅前や大阪駅と梅田駅の連絡通路など、お祭りのように身動きが取れない場所が存在します。
商店街には人がごった返し、ユニクロに行くにしても会計で長蛇の列に並ばなければいけないなど、人口密度が高い分人混みに疲れてしまいます。
勿論、人口が多い分店舗や種類、イベントも豊富ですので、東京や大阪のような大都市圏の方が都市的な生活はできます。
では福岡はどうかというと、大阪駅のように人が多すぎると感じる場所はほとんど存在しません。
繁華街は博多駅・中洲川端駅・天神駅周辺に集中しており、郊外拠点として西新駅・香椎駅・六本松駅・大橋駅周辺などがある程度栄えています。
人口が少ないから商業施設が物足りないかといえばそう言ったことも少なく、大阪で買えて福岡で買えないものは数えるほどでしょう。
商業面で物足りないと思う点は、日本橋(大阪)や秋葉原、新世界や築地などテーマが決まっているような街が福岡には少ないところですね。
しかしこれは、商業施設が数カ所に集積しており、買い物が便利ということにも繋がっています!
福岡と周辺には娯楽がたくさん!
福岡市のいいところとして、都会と自然の距離が近いとよく言われますが、そのような都市は少なくありません。
その上で福岡市がより優れている理由がいくつかあります。
イベントが多い!
福岡には日本一の集客を誇る夏祭り「博多祇園山笠」や「博多どんたく港まつり」、全国的にはマイナーですが「放生会」の3大祭が開催され、コロナ前は毎年多くの人で賑わっていました。
お祭り好きな県民性で、毎年地元の有志でお祭りを盛り上げていく横の繋がりが厚い都市です!(強制ではないので福岡市生まれで山笠に参加したことがない人も大勢います。)
ですが、一般的にはそのようなお祭りごとよりもライブや公演などが福岡でも楽しめるか?を気になる人も多いのではないでしょうか?
3大都市ほど多くはないですが、多くの有名人が毎年ライブや公演で福岡を訪れます。
5大ドームツアーはもちろんのこと、4大都市ツアーも多く存在します。
また、「名古屋飛ばし」という言葉が定着しているように、東京や大阪との地理的な要因で3大都市ツアーで福岡が選ばれることも少なくありません。
ヤフードーム横のE・ZO FUKUOKAに入っている吉本新喜劇の常設劇場は、お笑い芸人が複数所属する本格劇場としては首都圏・近畿圏以外で唯一の劇場です。
九州・福岡から生まれた芸人達のネタを地元で楽しむことが可能です!
もちろん福岡ではなく大阪や東京でしか行ってないイベントというのも数多くありますが、そこは福岡の飛行機・新幹線の優れた交通利便性でカバーできますよ!
観光がしやすい!
福岡市は観光できるところが少ないとよく言われています。
それは本当のことで、福岡市周辺の著名な観光スポットは「太宰府天満宮」「福岡タワー」「中洲屋台」くらいしか思いつかないのではないでしょうか。
しかし、隣接県や九州・沖縄には有名な観光地が数多く存在します。
県内の「門司港レトロ」「平尾台」をはじめ、「阿蘇山」「霧島」「雲仙」「由布岳」「高千穂峡」など多くの山々や「別府温泉」「由布院温泉」「指宿温泉」「嬉野温泉」「黒川温泉」など著名な温泉地が福岡の周辺に点在しており、観光には事欠きません。
県内の北九州市は人口92万人の大都市で、政令指定都市の熊本市や中核市の鹿児島市・大分市・長崎市・佐世保市など栄えた繁華街を持つ都市が九州には多いため、街歩きをするにも楽しいですよ!
これらの都市へは「九州新幹線」により30分〜1時間半程度で行くことができ、2022年9月には「西九州新幹線」も開業するため更に便利になります。
福岡市から九州各地へ高速バスが多く走っており、各交通機関を使えば1〜2時間程度で行くことができます。観光拠点にはぴったりの都市ですよね!
ショッピングが楽しい!
福岡市は日本でも有数の経済規模を誇る都市で、様々な商業施設が多数存在します。
大阪や東京のように多くの繁華街が存在するわけではないですが、九州最大の繁華街「天神」は何度言っても全てを見て回ることはできないほど巨大な繁華街を形成しています。
森記念財団都市戦略研究所の調査では、東京を含む世界主要8都市の繁華街と比較して、中心部から半径400m以内に存在する大規模商業施設(延べ床面積3千平方メートル以上、テナント10以上)の数は福岡が最も多いようで、多くのファッションビルが軒を連ねます。
現在は、福岡で長年親しまれた「天神コア」「天神ビブレ」「メディアモール天神」「イムズ」など様々なビルが再開発で解体されてしまいましたが、2026年ごろには建て替えも一段落付き、新しい商業施設が複数誕生する予定となっています。
他にも、博多区のキャナルシティ博多やJR博多シティをはじめとした多くの大規模商業施設が市内に存在し、少し離れた鳥栖市や北九州市にはアウトレットモールもありますよ!
各施設の規模は大阪や東京にある商業施設とそこまで変わりませんが、人混みを気にせず高いクオリティのお買い物を楽しめるのが福岡の大きな魅力ですね。
食べ物のレベルが高い
福岡は食べ物がおいしい!
とよく言われますが、実際、本当においしいです。
よく言われるような「明太子」「ラーメン」「もつ鍋」だけではなく、
九州各地でとれた「地鶏」や「牛肉」「黒豚」などの肉類
漁獲金額2位(2016年まで1位)博多港の新鮮な魚介類
など、様々な九州の食材が安く楽しめます。
新鮮だからこそ食べられる「鳥刺し」や「ゴマサバ」は絶品です!
個人的に今泉の「とりあん」という店がおすすめです!!(ステマとかじゃないです笑)
関連ランキング:鳥料理 | 西鉄福岡駅(天神)、薬院大通駅、赤坂駅
街がおしゃれ
美的センスは人それぞれだと思うので異論はあるかもしれませんが、私は街を歩くとおしゃれだなと感じる瞬間が多く感じます。今回少しだけ紹介します!
天神地下街
中世の雰囲気を醸し出した巨大な地下街です。
全長約600mの地下街で、2本の通路が平行に通っています。
約150店舗の商業施設が出店しており、日本の地下街でも5本の指に入る有数の商業規模となっています。
こんなおしゃれな地下街はここ以外に見たことがありません。
繁華街の街並み
福岡の大通りはとにかく歩道が広く、レンガ調に整備されているのがとてもおしゃれです。街に起伏がなく平坦なので、自転車通勤もよく見かけます。
建物一つ一つも個性的なものが多く、天神地下街を含め歩いて楽しい繁華街だと思います。
臨海地区(ももち浜・地行浜)
埋立されて副都心として整備されたこの地区は、福岡市で最も有名な場所かもしれません。
海と高層ビルに囲まれた外国のような風景を楽しむことができます。
この地域は福岡の高級住宅街の一つであり、街並みがとてもおしゃれで楽しい場所です。
交通利便性が高い
交通の便がいいというのも住みやすさの指標になりますよね!
福岡市はさまざまな交通機関が独自に発達しており、市内を網羅しています。
交通機関別に紹介していきます!
鉄道
福岡都市高速は自動車専用道路
福岡市の鉄道は「JR九州」「西日本鉄道」「福岡市営地下鉄」の3路線が存在し、福岡市営地下鉄の空港線が福岡市中心部を貫通する幹線の役割を果たしています。
市内中心部に住むなら地下鉄「空港線」「七隈線・六本松駅まで」が一般的です。
職住近接の中心部生活なら「赤坂駅・天神駅・天神南駅・渡辺通駅・中洲川端駅・博多駅」
おしゃれな都心生活なら「薬院駅・薬院大通駅・大濠公園駅」
便利な都心外縁に住むなら「六本松駅・西新駅」が特におすすめです!
「JR九州」は福岡市と他都市を結ぶ都市間輸送がメインの路線のため、自然豊かな郊外生活がしたい方や、家賃を抑えたい方におすすめの沿線になります。
「西日本鉄道」の都心「天神」と福岡県南部を結ぶ西鉄天神大牟田線は、大手私鉄でもあり福岡市内の電車運行本数がかなり多く、利便性の高い路線となっています。
福岡市内では薬院や大橋をはじめ、都心や高密度住宅地を走っており通勤・通学路線として使われています。
福岡都市高速
福岡市内には6つの都市高速路線が存在し、都心地区の周囲には環状線が整備されています。
福岡高速環状線内の面積は山手線の内側の面積とほぼ同規模であり、広く高速道路網が整備されていることがわかります。
福岡市は鉄道路線が弱い代わりにバスや車も多く利用されており、福岡市に訪れると高速道路での移動は一般的なものとなります。
ちなみに県内の大都市である北九州市にも北九州都市高速が整備されており、二都市間の移動にも便利です。
バス
https://www.nishitetsu.jp/userfiles/page_contents/e94fe493b47560808ee705bc25f04cd6.pdf
福岡といえば「バス王国」として有名です。
福岡以外の都市では、バスは郊外と駅をつなぐ交通機関としてイメージされる方が多いと思います。
しかし、福岡では「西日本鉄道」が運営する西鉄バスが市内を縦横無尽に走っており、主要な都市内交通として利用されています。
西鉄バスグループは国内最多のバス保有企業で、福岡県・佐賀県各地で路線バスを運行し、福岡と主要都市を高速バスで結んでいます。
他の交通機関と比べて運賃が安いため、福岡市ではかなり重宝されています。
博多駅から数駅の呉服町バス停の時刻表を載せていますが、博多駅方面だけで山手線を越える規模のバスが運行されており、利便性の高さがわかると思います。
福岡市のバスは都市高速を走る路線も数多く設定されているため、鉄道アクセスが不便な地域からの都心への速達性も十分です!
飛行機
これも有名な話ですが、福岡市は都心と福岡空港の距離がかなり近く、JR中心駅である博多駅や天神駅からあっという間に辿り着くことができます。
空港が近いということは、福岡市に訪れる人、福岡から出発する人にとってかなりの時間短縮となり、実際の距離以上にさまざまな都市と近いといえます。
また、以前の記事で紹介していますが、福岡空港には多数の国際路線が就航しており、特に東アジア・東南アジアへのアクセスは抜群です!
進化を続ける街・福岡
福岡市は絶えず進化を続けてきました。
県内では北九州市が先行して政令指定都市になり、熊本に官庁機能のの一部が置かれ、後塵を拝してきたこともありました。
しかし、九州大学誘致や九州新幹線の開業、天神を九州一の繁華街として開発し、今や日本を代表する都市の一つとして成長しています。
現在の福岡市では大規模なプロジェクトが複数進行しており、数十年に一度の大転換点を迎えています。
「アジアの拠点都市」として「国際金融都市」に名乗りを挙げ、「国家戦略特区」を活用した「天神ビッグバン」「博多コネクティッド」などの再開発が進行し、市町村を挙げて「起業支援」や「海外進出」を積極的に支援している福岡市は、成長の機会を追い続ける積極性を武器に、活力にあふれた元気な都市として今後も発展していくでしょう。
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