前編はこちら
前編では、福岡市に20年以上居住した筆者の経験から福岡市の魅力を紹介しました。
後編では、福岡市の様々なデータを用いてその魅力を紹介していきます。
福岡市は本当に住みやすい?
そもそも、福岡市に住んでいる人にとって、福岡市は本当に住みやすいのか。そんな疑問は当然感じることだと思います。
そこで、福岡市が毎年調査を行っている「市政に関する意識調査」にある「福岡市の住みやすさ」の調査結果を見ていきます。
福岡市が好きか
まず福岡市が好きかという項目では、毎年96%〜97%の住民が「好き」「どちらかといえば好き」と回答しており、福岡市への愛着度の高さが窺えます。
居住年数別で見ると、1年未満の「好き」率は約85%「嫌い」率は約13%と少し高いですが、
1年以上住むと「好き」率が97%「嫌い」率が1%となり、福岡市を嫌う人が消滅してしまうようです笑
嫌いだから引っ越すという選択を行う人も当然いるでしょうが、やはり長く住むと福岡市の良さがわかり好きになる人が多いですね。
福岡市は住みやすいか
福岡市の住みやすさについてもおよそ95%〜97%の人が「住みやすい」「どちらかといえば住みやすい」と感じており、住民満足度も非常に高いです。
福岡市にずっと住み続けたいか
福岡市に住み続けたいかという問いにも約91〜93%で「住み続けたい」「どちららかといえば住み続けたい」と回答しており、転入者が多い都市であるにもかかわらず殆どの人がずっと住みたいと回答しています。
何かと比較されることが多い「神戸市」でも同様の調査が令和2年に行われていました。
両市のアンケート結果を比較すると、下記のようになります。
年代 | 福岡市 住み続けたい | 神戸市 住み続けたい | 福岡市 移りたい | 神戸市 移りたい |
神戸市:20〜39歳 福岡市:18〜39歳 | 89.6% | 59.1% | 6.5% | 9.6% |
この調査結果を見てわかる通り、他都市と比較しても圧倒的に福岡市に住み続けたい住民が多いことがわかります。
福岡市はこのアンケートで「どちらかといえば」も含めて4択で質問を行っていますが、年齢別で見ると40代男性以外の全ての年代で「移りたい」(「どちらかといえば」を含めない)回答を行った割合が2%を下回っており、積極的に福岡市から転出したいと考えている人が殆どいないことを表しています。
市民や訪問者のために役に立ちたいか
こちらの調査は、他のアンケートと異なり「おもてなし」精神を問う調査になっていますが、驚くべきことに約8割の住民が何かしらで役に立ちたいと感じています。
中でも3割を超える人が積極回答を行っており、余所者を喜んで受け入れる福岡市民の気質が現れていますね。
当然、このようなサイトを運営する私もその1人です。
都市環境の満足度
満足度ベスト5の内容は、前回の記事で紹介した内容とほぼ同じです。
医療機関の充実に関しても、福岡県には全国に82校しかない医学部のうち「九州大学」「産業医科大学」「久留米大学」「福岡大学」の4校が存在し、卒業生も多いことから医療機関が充実している要因の一つと考えられます。
不満度が高い項目では「市民のマナー」「犯罪の少なさ」が高い値を示しています。
バス停ではあまりにも行き先が多すぎて並ばない文化があったり、他都市と比較して若者率が高いため飲食店や繁華街での騒音などが気になる場合もあります。
犯罪に関しては、犯罪発生率上位が「大阪府」「愛知県」「福岡県」「京都府」「兵庫県」「埼玉県」「東京都」「千葉県」となっており、大都市に居住するには避けられない問題であると考えられます。
居住していて気になったことはないですが、より安心して暮らすなら「平尾」「大濠公園」「西新」などの文教地区や高級住宅地などに住むのがおすすめです。
他都市と比較して、福岡はおすすめ?
さて、今までは福岡市が独自に調査したデータを用いて紹介をしました。
では他都市と比較して福岡市は本当におすすめなのか、「三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社」が調査した「市民のプライド・ランキング」を見てみましょう。
このデータは、政令指定都市と東京特別区の21大都市から同条件で抽出した居住者にアンケートを行い、各項目を数値化したものになります。
「愛着」「誇り」は自都市について、その他は自都市のお勧め度合いについてをアンケートで調査しています。
グラフを見ての通り、福岡市は全ての項目で全国平均を圧倒しており、「買い物・遊びなどで訪れること」以外の全項目で21都市中トップの結果となっています。
この結果から、福岡市民が如何に自都市に誇りや愛着があり、他の都市の人に積極的にお勧めできる都市であると自覚しているかがわかります。
福岡市の特徴を少し紹介
人口
福岡市は近年急速に人口が増加しており、2010年から2020年の10年間は日本の約1700ある市区町村で人口増加数がトップでした。
福岡市は支店経済都市の面を強く持つため、毎年多くの転入者・転出者がいます。
そのため、福岡市に居住する人の多くは「県外出身」であり、特に九州・山口出身者が多いです。
日本全体では人口が減少し高齢化が進行していますが、福岡市に関していえば2035年まで人口が増加し、167万人をピークとなると予測されています。
居住
以前の記事で主要都市の共同住宅率・一戸建て率を調査しています。
福岡市は共同住宅率が68.4%と、東京特別区以上にマンションやアパートに住む人の割合が高い地域です。もちろん人口密度が高いという理由もありますが、進学・就職などで多くの単身者が移り住むため、単身者用の共同住宅に住んでいる人の割合も高いようです。
単身者は中心部に近い「中央区」「博多区」などに住む場合が多く、ファミリー層は「東区」「西区」「南区」などの福岡市郊外や「糟屋郡」「筑紫野市」「糸島市」などのベッドタウンが人気のようです。
商業
福岡市は天神を中心とした繁華街を形成しており、天神がある「福岡市中央区」の商業売上高(4367億円)は、名古屋市の繁華街「栄」や「大須」、「金山駅北口」を有する「名古屋市中区」とほぼ同等(4439億円)です。(詳細は過去記事を参照)
「天神」は複数の百貨店をはじめ、専門店や居酒屋などが四方に面となって広がる大繁華街です。
また「博多」駅ビルやその周辺にも百貨店や商業施設が存在し、日本三大歓楽街の「中洲」には大規模な飲食店街が形成されています。
終わりに
如何でしたでしょうか?
福岡市民がいかに地元が好きで、満足しているかがわかっていただけたかと思います。
また、これから先居住を考えている方も、福岡市を好きになる確率が高いことがデータとして見えてきました。
私も福岡市の一市民として、積極的に福岡の良さを発信していきたいと思います。
ぜひ、福岡に遊びにきてください!
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