メディアモール天神・福岡市役所北別館などを含む天神一丁目の区画において福岡地所・九州電力・九電工により計画されている再開発「(仮称)天神ビジネスセンタービル2期計画」について追加で概要が発表されましたのでご紹介します。

概要
計画概要
事業名称 | (仮称)天神ビジネスセンター2期計画 | (比較: 天神ビジネスセンタービル) |
所在地 | 福岡市中央区天神1丁目76-1, 76-2他 | 福岡市中央区天神一丁目 |
敷地面積 | 約4,085㎡ | 約3,917㎡ |
建築面積 | 約3,514㎡ | 約3,235㎡ |
延床面積 | 約62,932㎡ | 約61,117㎡ |
建物高さ | 88.2m | 約89m |
階数 | 地上18階、地下2階、塔屋2階 | 地上19階、塔屋2階、地下2階 |
用途 | 事務所、店舗、駐車場等 | 事務所、店舗、駐車場等 |
構造 | 鉄骨造、一部鉄筋コンクリート造 | 鉄骨造、一部鉄筋コンクリート造 |
耐震性能 | 免震構造 | 免震構造 |
着工 | 2023年10月頃(予定) | 2019年1月 |
竣工 | 2026年6月頃(予定) | 2021年9月 |
事業主 | 天神一丁目761プロジェクト合同会社 福岡地所株式会社 | 福岡地所株式会社 |

概要を見ると、敷地・延床・高さなどはすでに竣工している天神ビジネスセンタービル(1期ビル)とほぼ同規模となっており、背中合わせに建つ双子ビルのような様相になっています。
建物デザインも1期ビルとほぼ同様です。
天神ビジネスセンタービルの地下2階と地上1階には飲食店街と小売店が入居しています。
今回の2期計画の用途は1期ビルと同様に「事務所、店舗、駐車場等」となっていますが、2期計画も同じような構成になる可能性は高いです。
内観・入口パース



1期ビルと同様に長方形のガラスビルの角が取られたようなデザインとなっています。
内装も角が取れた部分にエスカレーターが配置されている部分は1期計画と同様です。
オフィス階

オフィス部分も1期ビルと同様にワンフロアの無柱空間としての賃貸も分割賃貸も可能な近代ビルとなっています。
1期ビルではボストンコンサルティンググループやジャパネットHDの本社機能、NECなど大手企業が入居を進めました。2期ビルでも同様の大手企業の支店が入居することが予想されます。
立地

天神ビジネスセンタービルと同区画に立地し、福岡ビル再開発地やイムズ再開発地とも近く、天神ビッグバンの爆心地となっています。
考察
天神ビジネスセンタービル2期計画とも言われる通り、ほとんどの部分で1期ビルと同様でした。
福岡中心に初の双子高層ビルが建つということになります。
1期計画は天神ビッグバンが始まってすぐに発表された第一号ビルであり、すでに多くの企業が入居しています。一時期はGoogleの福岡拠点が開設されるという噂がありましたが、外部に開かれた拠点ではないようで情報は定かではありません。
福岡市役所北別館ビルのみでの再開発計画でも、1期ビルのデザインに寄せた概要となっていましたが、メディアモールやその他ビルを取得したことによって、完全に1期ビルと同じになりましたね。
もともとメディアモール天神というジュンク堂や飲食店が入居する商業ビルが存在していましたが、そのころよりも商業規模は縮小すると予想されます。
天神は商業で発展した繁華街ですが、段々とオフィス街に変貌しています。最先端ビルとして世界的な企業を誘致し、商業需要を生むことでさらなる商業発展を起こしてほしいですね。
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